徳島すぎ
全国各地に杉の産地がある中で、「びわこ板倉の家」では「徳島すぎ」、主に徳島県南部の木頭地方に生育している「木頭杉」を使用しています。この地域は豊かな土壌と高温多雨な気候から古くから良質の杉の産地として知られています。赤身部分が淡いピンクのようなやさしい色合いと、優れた強度が特徴です。内装材に使用しても、目に優しくリラックスできます。


なぜ徳島すぎにこだわるか
近年国産材・地元材を使った木の家づくりが見直されてきています。滋賀県は山に恵まれ多くの木がありますが、林業人口の減少から手入れが遅れており管理の行き届いた良材はコストが高く、「木の家=価格が高い」や悪い材で建てた場合「木の家=隙間や反り、曲がりがひどい」という事になり一般に普及させていくのが難しいのが現状です。そこで、林業の盛んな徳島県の製材業者と連携してコストダウンに取り組みはじめました。


徳島県は林業や木材産業へのバックアップ体制が早くから整備されており、「板倉構法」に欠かせない良質な杉材が豊富にあります。躯体材料から構造材・仕上げ材まで 全て一貫した品質管理や、産地や品質を保証した「認証木材」として強度や特性の数値化、高い乾燥技術や製材に使う刃の確かな目立て技術、高い精度の板倉専用プレカット機の設備など、
「徳島すぎ」を使用することで品質は維持しながらも一般向けの「木の家“板倉の家”」が可能になるのです。


▶10%以下の含水率
杉の無垢材を使用して家を建てるには、充分に乾燥させる事が大切です。乾燥が不十分だと、狂いが生じて壁に隙間ができたり割れたりします。「徳島すぎ」を提供してもらっている中千木材(有)さんは長年改良を重ね、天然乾燥と低温人工乾燥を組み合わせた方法で長期間乾燥させる事により含水率を10%以下まで抑えることを可能にしています。そのため木造住宅特有の“狂い”が少なくロスはほとんど出ません。


▶常時20万枚以上のストック
仮設住宅の建設時のように、瞬時に用立てられる乾燥材を大量にストックしています。


▶木材の適材適所
杉材ををA材・B材・C材とランク分けし、内壁や床などの見える個所には収縮の少ない赤身のみを、仕上げで隠れる外壁の下地材には黒く見た目の悪い材をC材を使うなど、適材適所に使い分けることで無駄なく使用しています。









板倉専用プレカットマシーンによる仕口


天日乾燥土場


確かな刃の目立て技術