ホタテ健康壁「あわせ」
守山市の「株式会社ブルーム」さんが産業廃棄物として処理に困っていたホタテの貝殻の循環利用を考えたのがはじまりです。最初は犬猫の糞尿対策やグランドの地盤改良材に使い、その後、平成14年に現場調合の壁塗り材「あわせ」が商品化されました。当初は現場調合で材料の品質が一定にならず、世に出すものではないと感じるくらい職人泣かせの材料でした。しかし何度と実験を重ね、現場の職人の声を「ブルーム」さん側に伝えたり、職人の経験や勘などを活かしながら徐々に、今のプレミックスの「あわせ」シリーズの原型ができていきました。
「あわせ」は、日本の伝統技術である漆喰と同じく、壁材のつなぎ材として海藻のりを使用し、空気中のCO2を吸収して硬化していきます。つまりカーボンニュートラルな壁材という事です。

『株式会社ブルーム』より
一見便利で、快適かつ健康的に見える住居から発生する新しい健康障害「シックハウス症候群」が、社会的な問題として認知されています。シックハウス症候の第一の原因はなんと言っても住宅構造の変化です。最も変化したのが気密性で、1960年代と1980年代以降の換気回数を比較すると、1/10に低下したといわれています。VOCを発生させる新建材が低価格で使いやすいことから普及したところへ、空気が入れ替わらない住宅環境が整ってしまったために、 VOCが居室内にこもり、咳や、めまい等の症状を引き起こすことになってしまったのです。しかし、決して高気密な住まいが悪いわけではありません。省エネ対策としては」非常に優れているため、より普及が望まれているのが現状です。変わるべきは工法、換気、建材です。そこで近年注目されているのが「ほたて」の貝殻です。ほたての貝殻は、年間15万トンもの量が廃棄され、深刻な社会問題となっています。当社の「天然素材、ほたての貝殻壁。シェルウォールシリーズ」このほたて貝殻を壁材に有効に利用したものです。天然素材ですから、安心。シックハウス症候群など様々な問題を解決し、快適な暮らしを実現させるだけでなく、廃棄する貝殻を循環させることで、循環型社会に貢献もできます。 

特徴・効果
【特徴】

  • 天然素材100%使用、人と環境にやさしい循環型リサイクル商品
  • チリ廻りがやせにくく、クラックがいきにくい
  • 新築はもちろん、クロスをはがさずに塗れるので、リフォームにも最適
  • 天然素材を活かしながら、作業性に優れている

【効果】

  • シックハウス症候群の原因とされるホルムアルデヒドなどを吸着、放散しない
  • 通気性に優れ、結露の発生を防ぐ
  • カビの発生を防止する
  • 消臭効果に優れている
  • 耐火性・耐熱性に優れ、無機質なので火災による有毒ガスの発生がなく、解体時に土に還る
  • 断熱効果があり、省エネルギーに貢献する
  • 天然素材・無機質だから、解体時に土に戻すことが出来る








「あわせ」の由来

この「あわせ」という名前には、現場で材料を調合する“合わす”という事から「人と人」を“あわせ”、「仕事と仕事」を“あわせ”るという意味が込められているそうです。現在手がけている「びわこ板倉の家」もこの「あわせ」が徳島県の製材屋「中千木材(有)」さんをはじめとする人たちに出会わせてくれたのだと思っています。

びわこ板倉の家(株)は「あわせ」の販売代理店です。