「地元の恵まれた環境を生かして、農業の可能性を広げたい」
そんな熱い思いで2006年の春からはじめたのが、野洲川の豊富な伏流水を利用した本わさび『びわこ山葵』の栽培です。 場所は 滋賀県守山市、野洲川下流の休耕田。 平野部でも栽培が可能な「ボックス式わさび栽培」を行っています。

無農薬で育てる「ボックス式わさび栽培」

「ボックス式わさび栽培」とは、株式会社フォス(岐阜県) が全国でわさびの栽培や製品化を展開するために生み出した栽培方法です。休耕田に砂利を敷き、その上に1メートル×1メートル、深さ30センチのプラスチックボックスを置き専用の土を入れ、そこに苗を植えてくみ上げた地下水を配水する仕組み。水がまんべんなく行き渡るので品質が均一化される上、育ちがよく、20センチ近く成長 することもあります。
この方法により、
・作付け面積あたりのコスト軽減
・自然災害からのリスク回避
・無農薬栽培の確立
・休耕田を利用した減反対策
・省力化
・栽培期間の短縮
が可能となり、従来の沢で栽培する方法に比べて、わさび栽培がより身近で現実的なものとなりました。

野洲川の伏流水で栽培した『びわこ山葵』

疎水百選にも選ばれた 野洲川 は、鈴鹿山脈の御在所山に端を発し湖東平野を経て琵琶湖に注ぐ一級河川です。 源氏ホタルで有名 で、今なお、商業地に近い場所で地下水を汲み上げて飲料水に使用したり、町内でその地下水を川に流して鯉を飼っていたりします。そんな清い水に着眼し、その伏流水を使って 「ボックス式わさび栽培装置」 で栽培しているのが 『びわこ山葵』 なのです。
この美しい野洲川の伏流水と、近江盆地の美しい空気で、無農薬で育てられる 『びわこ山葵』 は、 柔らかく上品な辛味 と、 爽やかで高貴な香り を併せ持った本わさびです。素材の味を高めるおろし根茎のみならず、葉柄、茎、花と、 全ての部位でその味と香りを楽しんで頂けます。